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2015年5月、母と岩手に行ってまいりました。
私、乗り物は早ければ早いほど好きなので、飛行機や新幹線でピューンとワープする旅が多いです。北海道でもうちから3時間で行けちゃいますから。
岩手を鈍行で北上
が、今回は東京から新幹線の移動は一関までで、そこからは母の希望で三陸鉄道に乗る旅なのです。一関からは鈍行でひたすら北上する旅でした。
下から色別に3日間の鈍行ルート。岩手は広いです。
途中、仙台駅で5分ほど停車したので、ちょろっとホームに降りてやわらか牛タンジャーキーをゲット!おいしくて食べやすい固さなので、あっという間にペロリでした。
電車の代わりにBRTでバス移動
被災地は、いまだ電車の路線が復旧していない場所が結構あります。
そこでは代わりにBRTというものが走っているのですね。バス高速輸送システムという、路線バスとは違うシステムです。信号や渋滞のないBRT専用道路が整備されているので、安定輸送が可能なのだとか。
気仙沼駅の中にバスのホームがあり、不思議な感じでした。
バスは最新式。窓に向かって座る席や、上部に液晶モニターもあります。
その席の正面にはこんな小テーブルが。ちょっとした荷物を置けて便利です。
車内のところどころにクラゲや貝など海の生物もいます。
道中の被災地は、かつては何かが建っていたであろう場所もずっと更地になっていました。未だ整備中です。
ところどころ津波で被害を受けたと思われる建物も残っていました。窓は枠ごと吹き飛んでしまったようです。
三陸鉄道南リアス線へ
三陸鉄道には北リアス線、南リアス線があるのですが、2線はつながっていないのです。震災前はJRで連絡していたものの、被害を受けてまだ電車は通っていません。
※追記
2019年3月24日、間のJRだった釜石~宮古間もすべて連結して「リアス線」となり、3線がつながりました。
この日は、南リアス線を下から上まで全部乗りました。
一番南は盛(さかり)駅。三陸鉄道駅の随所にこの猫のキャラクターがいました。
お、これは写真で見慣れた色の三陸鉄道!
車体は複数の柄があって、土日限定のお座敷列車などもあるようです。
この日は1日雨でした。まあほぼ移動だけだし、と車窓を眺めつつガタゴトと揺られていると、アナウンスが入りました。
「次の恋し浜駅で少々停車いたします。あいにくのお天気ではありますが、よろしければホームで車外の風景をお楽しみください」
え、出ていいの?
遠慮なくホームに降り立ちました。
駅の待合室に願い事を書くホタテがあるのが特徴の駅です。
ここはもともと小石浜駅だったのですが、恋し浜駅に名前を変え、愛の磯辺の駅になったようです。
同じ「こいしはま」でも、ジャリジャリした感じの漢字だったのがキラキラなイメージに変わりましたね。
愛の鐘まであります。チーン!と甲高い音が鳴りました。
2、3分楽しんで戻ってきました。こんなお楽しみがあるとは、観光客に粋な計らいですね。
三陸鉄道の駅は、それぞれ肩書が付いています。三陸駅は「科学の光」なのね。
しばし乗っていると、いつの間にか乗客は我々だけに。貸し切り列車です。贅沢!
南リアス線の北端は釜石駅です。
ちょっと観光して、早めに宿に行きました。
9時間近く何かの乗り物に乗っていた1日でした。いやー、こんなに移動に時間を費やした日は初めてかも。
2日目 三陸鉄道縦断の岩手旅行2-1 釜石駅-宮古駅のバスから被災地の現状 に続きます。